「中津川栗きんとん」とは
岐阜県中津川市
昔、木曽路の玄関口、中山道45番目の宿場町として栄えた中津川宿。
旅人、商人、文化人など多くの人々が集まり、学問文化芸能の交差点として賑わいました。
栗の名産地美濃の国では、栗を使った食文化が栄えました。
中津川は「栗きんとん発祥の地」として、現在でも栗きんとんを作る和菓子屋が軒を連ねます。
初栗収穫後、毎年9月、和菓子屋には「中津川栗きんとん」が一斉に並びます。
栗がなくなったらおしまい。9月から翌年の2月ごろまでの販売です。
お正月、おせち料理の甘い「それ」とは違います。
茶巾で絞った「中津川栗きんとん」
どれも同じに見えますが、お店独自の味に仕上がります。
中津川にお越しの際は、ぜひ、各店の味の違いをお楽しみ下さい。



朝5時
栗拾いで始まるお菓子屋


8月下旬、初栗が落ちたら、その年の栗きんとんづくりがはじまる

七福栗きんとんは「香り」が自慢
おいしい栗きんとんの「香り」は二通り
一、口の中に広がる香り
二、鼻の奥に匂い立つ香り

栗きんとんの火入れは、極力、短く炊きあげる
新鮮な栗の香りを逃さず、閉じ込めるのが狙い

栗きんとを一口食べれば、ほろりとほどける
栗の甘みとともに広がる香りが一番手の香り
新鮮な栗の氷温熟成により、栗の甘みは引き出される
粘り気なく、ほろっとほどける口溶け感は、砂糖の扱いで決まる

大小様々な栗粒の食感を楽しむうちに
鼻の奥に匂い立つ二番手の香り
大粒・中粒・小粒を選りわけ、いい塩梅に混ぜ合わす
これが「七福ブレンド」

栗の中に閉じ込めた香りを広がる香りと匂い立つ香りに変えていく
栗の甘さと栗粒と口溶け感が織りなす妙
栗の香りがしっかり味わえる栗きんとんです



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